青島神社
境内神社
周囲 約1,000m
面積 13,479坪(449.3アール)
境内の天然記念物
特別天然記念物
陸地に近い島で本土にくらべて特異な植物が繁茂した北半球最北の貴重な群落である。
自生栽培植物は226種で熱帯及び亜熱帯植物27種を算し、その代表的な植物ビロウ(ヤシ科)の成木は約5,000本である。ビロウの純林は群落地の6分の1を占め、最高樹齢350年を越える。ビロウ樹の成因は古来の遺存説と黒潮にのり漂着したとする漂着説がある。
亜熱帯性植物群落 昭和27年3月29日国指定
鬼の洗濯板
周囲の岩盤は、新第三紀(700万年前)海床に堆積した砂岩と泥岩の規則的互層が傾き〔走向北三十度東、傾斜二十度東〕海上に露出し、波浪の浸蝕を受け、堅さの違いにより凹凸を生じたものである。岩上には、ひびや断層が多く団塊(だんこん)や浸蝕による蜂こうがみられる。
青島の隆起海床と奇型波蝕痕 昭和9年5月1日国指定
青島の亜熱帯植物
青島の植物相の景観をつくっている最も大きな原因は、島内の植物の約80パーセント余の面積を占める亜熱帯性植物のヤシ科に属するビロウである。
これはいかにも熱帯地方のヤシ群落を思わせるのに十分である。内部の原生林は、昼間も暗いぐらいうっそうと茂る木々につる植物がまつわりつき、熱帯のジヤングルさながらで、よく「青島は熱帯値物のヤシが繁茂している。」と言われるのも、もっともなことだと思われる。青島はまた、植物の数から言っても実に豊富で、シダ類以上の高等植物を75科、226種を数えることができる。
この内、約87パーセントまでが自然生のものであって、面積わずか4万平方米、周囲約千米の小島の中に、このように多くの植物数をもっていることは、これまた本島の誇りとしてよい点である。
青島の植物相を特徴づけるものは、何といっても亜熱帯植物の多いことである。
種類の数から言っても全植物の約13パーセントに当たり、これらの植物は本州西南部暖地から、四国・九州を経て、沖縄・台湾あるいは東南アジア・熱帯地方へと分布するものである。
弥生橋(青島に架かる橋)
大正9年3月皇太子殿下(昭和天皇)行啓の節、架設された。
供奉として来島された御歌所の入江為守所長が
東宮殿下の行啓に因みてこの橋の名をつけた。
現在の石橋は昭和26年9月2日の竣工である。